4月3日に「そろそろ海外旅行に出かけられる環境が整いつつある」とお知らせしたばかりですが、目的国への入国時も日本への帰国時もコロナ陰性の場合、隔離なしで観光目的での往来が可能な国が3カ国に増えました。新たに観光旅行が可能となった国は「ニュージーランド」です。改訂版をお知らせします。
現状で個人海外旅行が容易になった国(2022.4.3)
① ベトナム
入国の制約:
2022年3月15日、ベトナムに入国する日本国民に対して ビザ(15日間)免除措置を再開 しました。
入国72時間前以内に実施した新型コロナウイルス検査の陰性証明書の提示により、入国後の検査と隔離措置を不要にしています。(ワクチン接種の有無や回数は入国の条件としては規定されていません)
日本=ベトナム間航空便(4月1週)
東京都(すべての空港)=ハノイ(HAN) 4社週20便:JAL 7、ANA 7、ベトジェット 4、バンブー 2
東京都(すべての空港)=ホーチミン(HCM) 3社週14便:JAL 5、ANA 7、ベトジェット 2
② オーストラリア
入国の制約:
2022年2月21日、オーストラリアに入国する日本国民に対して。オーストラリアへの渡航が可能となりました。出発3日以内に受けた新型コロナウイルス検査による陰性証明の提示(ワクチン接種を完了している方も、空港チェックインカウンターで陰性証明の提示が必要です)。到着後24時間以内に抗原検査/PCR検査を行い、結果陰性確認後待機解除。陰性確認後7日間はマスクの着用で公共交通機関を利用。
日本=オーストラリア間航空便(4月1週)
東京都(すべての空港)=シドニー(SYD) 2社週8便:JAL 3、ANA 5
③ ニュージーランド
入国の制約:
2022年5月1日(日)PM11:59から、「New Zealand Traveller Declaration」(=オンライン上での渡航申請NeTA)の中でワクチン接種2回完了を記入する必要があります。
日本=オーストラリア間航空便(5月1週)
東京都(すべての空港)=オークランド(AKL) 1社週5便:JAL 5 (ニュージーランド航空は7月以降運航)
日本入国時の検疫手続きの現状(2022.4.3)
日本政府は2022年3月、新型コロナに関する日本入国時の隔離措置を見直しました。
この措置では、「指定国・地域以外から帰国・入国する方で、ワクチンを3回接種していることが確認できる証明書を保持している方は、入国後の自宅等待機を求めない」となっています。あわせて、到着空港から自宅までの公共交通機関の利用についても説明されています。指定国・地域の状況と各自のワクチン接種の状況に応じて以下の表のように整理されています
【指定国・地域の状況と各自のワクチン接種の状況に応じた入国時の検疫などの措置】
指定国・地域から除かれている国 | 指定国・地域 | |
ワクチン3回接種+証明書 | ・入国後の自宅等待機を求めない ・公共交通機関利用可能 | ・原則7日間の自宅等待機。(入国後3日目以降の自主検査+陰性の結果)を入国者健康確認センターに届出、確認した場合、以降の自宅等待機は不要。 ・自宅等への移動は公共交通機関利用可能 |
ワクチン3回接種+証明書が未了 | ・原則7日間の自宅等待機。(入国後3日目以降の自主検査+陰性の結果)を入国者健康確認センターに届出、確認した場合、以降の自宅等待機は不要。 ・自宅等への移動は公共交通機関利用可能 | ・検疫所が確保する宿泊施設で3日間待機。宿泊施設で受けた検査結果が陰性であれば、退所後の自宅等待機を求めない。 |
韓国、中国、台湾、香港、シンガポール、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランド
諸外国(地域)入国時の検疫手続き(2022.4.5)
海外からの観光客の受け入れを既に緩和している国とまだ緩和していない国を分類して説明します。最新状況は上の外務省のページで確認することができます。
相手国側で入国時の制限を解除し、入国者の隔離を緩和している主要な国の必要項目
・米国:ワクチン接種証明。グアムについては10日の強制隔離を継続、途中の検査で陰性であれば7日間に短縮。
・英国:条件なし。ただし、フォームへの記入はあり。
・フランス・ドイツ・オランダ・スペイン・イタリア:ワクチン接種証明。
・スイス:ワクチン接種証明。
・トルコ:ワクチン接種証明。
・タイ:渡航日の14日前までの規定回数のワクチン接種。タイ到着日に指定場所でPCR検査を受検。ホテルで検査結果(陰性)を待つ必要あり。5日目に自主的に抗原検査を受検。アプリをダウンロードし検査結果を報告。
・フィリピン:ワクチン接種証明。渡航開始前48時間以内のPCR検査の陰性証明。
相手国側で観光を目的とした入国を制限している主要な国
・韓国: 新規発行のビザのみ有効。(観光目的の旅行者は含まれない)
・中国:招聘状を取得済みの経済・貿易・科学技術関連事業に従事者。日本大使館から不要不急の渡航は止めるよう通達あり。(観光目的の旅行者は含まれない)
・台湾:ビジネス目的のみビザを発給。(観光目的の旅行者は含まれない)
・香港:香港居民のみ渡航可能。(観光目的の旅行者は含まれない)
・マレーシア:外国人の入国は長期滞在パス(駐在者パス、MM2H、学生パス等)保有者を除き、原則禁止。(観光目的の旅行者は含まれない)
・シンガポール:日本からの短期渡航者は原則シンガポールに入国禁止(観光目的の旅行者は含まれない)
今後の見通し(2022.4.3)
私の個人的な読みですが、下の新規患者数の推移を示したグラフを見る限りは、観光目的の往来が可能となったオーストラリア、ベトナムと他の国々の新型コロナの流行状況には特に有意な違いは見て取れませんので、欧米の各国および東アジア、東南アジアの各国との間の観光を目的とした往来の環境整備は各国との調整や諸準備を経て徐々にまとまるのではないかと思われます。
=COV-19新規患者数の現状(オックスフォードデータセンター情報)=
【欧米】
【東・東南アジア】