【海外旅行解禁速報】(2021年11月) – 徐々に条件が出揃い、観光目的の旅行解禁が間近に ①

海外旅行

そろそろ海外旅行に行けないのか?2020年初に始まったCOV-19騒ぎ。早くも2年近くが経とうとしています。理屈では海外旅行に行くことは行けるのですが、現在の制約では帰国後2週間の自宅隔離が必要で、かつ帰国時には空港から自宅まで公共交通機関を使わずに帰宅する必要があり、これでは休暇を使って海外旅行というわけにはいきません。ところが、最近のニュースを見ていますと、そろそろ解禁を臭わせるニュースが出てきていますので、そのあたりを整理してご紹介しようと思います。

最新のCOV-19情報 (2021.11.5)

以前と同じように海外旅行に行ける状況に戻るためには、直接的にはCOV-19(コロナ禍)の蔓延を理由として現在各国で実施されている鎖国同然の出入国規制から開放される必要があります。このレポートでは、安心して海外に出かけるために、まず、過去と現在についてのCOV-19蔓延状況を客観的に確認することから始めます。

ここではオックスフォード大学のデータ・ラボが公開している情報を使って確認しました。

データソース: オックスフォード大学 Global Change Data Lab

この章では、対象地域を主な旅行先となる西ヨーロッパ・米国および東・東南アジアに絞って、現状の感染状況および死亡者数の推移、並びにワクチン接種の状況についてグラフを見て把握します。合わせて、各国におけるコロナワクチン接種の状況を見てみることにします。

ヨーロッパの状況

下のグラフは国別のコロナの毎日の新規陽性者確認数(上グラフ)と毎日の死亡者数(下グラフ)の推移(いずれも人口100万人あたり)を示したグラフです。細部が読み取れないときにはグラフを拡大して確認してください。表示してある期間は2021年5月1日以降11月3日までの過去6か月間です。対象国は英国、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアの西欧5カ国および米国に、比較対象として「世界平均(world)」と「日本」を加えてあります。2つのグラフから見てとれることは、上のグラフの新規の陽性者数については各国共通で6月ごろに一旦ボトムを迎えましたが、夏以降再び増加に転じています。再増加したピークのタイミングや高さは各国でまちまちで、イギリスを除くと、秋になってその勢いは衰えているように見えます。10月以降ドイツで増加しています。各国のピークは100人~700人/100万人・日(人口)と国ごとにまちまちであり、統一感はあまりありません。西欧5カ国の中ではイギリスの数値が大きく、ピークで700人/100万人・日(人口)程度の値を示す一方、昨年、数値レベルが高かったイタリアとスペインについては昨夏以降100人/100万人・日(人口)の水準を維持しています。日本を比較してみると、西欧と同じ様な傾向にあり、9月にピークを迎え、その後勢いはなくなりました。ピークで200人/100万人・日(人口)と700人/100万人・日(人口)であったイギリスの1/3以下の水準で、最近の状況はほとんどゼロの水準にあり、西欧各国のいずれの国よりも下回る水準にあります。下のグラフの死亡者数については、6月末ごろにボトムを迎えて再度増加しますが、米国を除くと新規陽性者数の増え方に比べ穏やかな増加に収まっています。突出している米国についても人口100万人に対して1日当たりの死者数(ピーク)が6人程度です。日本の状況は西欧各国に比べると1/10を下回る規模のようです。

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アジアの状況

ヨーロッパに引き続き東アジアと東南アジアを見てみます。対象国は韓国、台湾(中国)、香港(中国)、フィリピン、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシアの9カ国です。ここでも比較対象として「世界平均(world)」と「日本」を加えてあります。グラフから見てとれることは、新規の陽性者数については西欧同様に各国共通で6月ごろに一旦ボトムを迎えましたが、夏以降再び増加に転じています。マレーシアが700、タイが300のピークを迎えますが他の国々は日本も含めて200以下の穏やかなピークです。秋に入り各国とも落ち着いてきますが、唯一の例外がシンガポールで、ここにきて600強のピークを迎えています。裕福な国、シンガポールでこのような状況が起こっていることは意外であると言えます。大変失礼なのですが、cov-19に対するマネージが難しいと思われていたフィリピンやインドネシアについても他国と同じようにピーク後は漸減しています。国連では経済力の弱い国のCOV-19対応について配慮するよう各国に注意を促していますが、おそらく国の経済力とcov-19流行の相関は低そうです。死亡者数についても6月末ごろにボトムを迎えて再度増加していますが、死者が急増したマレーシア以下各国でピークを迎えています。マレーシアの12人/100万人・日(人口)を筆頭に西欧の100万人あたりの死亡者数よりはやや大きな数字で、死亡者数/新規感染者数の計算をすると西欧よりも大きくなることがわかります。

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ワクチン接種の進捗

ここまでは現状における感染状況および死亡者数の推移について見てきましたが、ここからは、各国のワクチン接種の状況について現状を把握します。上のグラフは2021年11月3日現在のコロナワクチンの接種状況を棒グラフにしています。縦軸は上に示した西欧、東・東南アジアの6+9か国および日本と世界で、横軸は人口を母数とする接種済みの国民の割合をパーセント表示してあります。薄い緑色が1回接種、濃い緑色が2回接種の割合です。下のグラフが6か月前の2021年5月1日現在の接種状況を同様の前提で示しています。どちらのグラフも縦軸の国は1回接種の割合の高い順に上から並んでいます。

これらのグラフからまず解ることは、この6か月の間にワクチン接種は随分進んで、ここに挙げた多くの国が終息化に向けての一つの基準といわれた60%の水準を超えたことです。日本の6か月前は2.7%で下から4番目でしたが現状は78%と上から4番目まできています。また、60%を超えていない下から3つの棒を見ると、Worldは50%の水準にあり、インドネシアとフィリピンはそれぞれ44%,30%です。上で見たようにインドネシアもフィリピンも他国と同じようにcov-19感染は当面、収束に向けて進んでいるように見えますし、ワクチン接種の進んでいるシンガポールで再び流行が始まっています。死亡者数の低下は治療技術の開発やその定着に負うところもあるでしょうから、ワクチン接種の進捗とCOV-19の流行度合いの相関は必ずしも高くないのではないかと思われます。

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世界の状況と最近気になったニュース

【世界全体の状況】

マクロなCOV-19の蔓延状況を見るために、上と同じ情報を用いて、世界全体で見てみたのが下のグラフです。ここで使った期間はCOV-19蔓延の初期段階である2020年5月から現在までの期間としました。上のグラフは2本の折れ線グラフで、一つは人口100万人当たりの新規感染者数の推移(オレンジ色)、もう一つは各日ごとに死亡者数を新規感染者数で割った指標(青色)を作って用いました。新規感染と死亡の間にはタイムラグがありますので厳密さには欠けると思いますが長期間のデータを脚色なしで見るために同日のデータを用いています。もう一つのグラフはワクチンの接種率(全人口に対するワクチン接種者(1回、2回)の割合)の推移をグラフにしてあります。この二つのグラフを見る限りは、① 2021年に入り感染者に対する死亡者の割合は2%水準で一定の落ち着きを見せていること。② 2021年に入り新規感染者は人口100万人あたり40~100人で3か月程度の周期で振幅していること。③ ワクチン接種と新規感染者数の関係はワクチン接種が進んだ状況で3回目のピークが2回目に比べて振幅が小さくなっているのが読み取れます。

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【ニューデリーの抗体保有率97%】

最近目を引いたニュースに「1日40万人感染していたインド、首都では抗体保有率97%に」(読売新聞オンライン)というのがありました。ニューデリーは人口2,200万人のインドの大都市ですが、ここでサンプリングで2.8万人に抗体検査を行ったところ、97%の市民が抗体を持っていたというものです。因みに1月に行われた同様の調査では56%だったそうです。先進国ではなくインドでこういった情報収集が行われたというのが興味深いです。下のグラフは上述のオックスフォード大学のデータセンターの情報に基づき、インドの新規感染者数(人口100万人あたり)の推移を示していますが、きれいな減衰曲線を示しています。また、現在のインドのワクチン接種率は(1回以上:53%、2回:25%)、人口100万人・1日当たりの死亡者数は0.5人を切る水準になっています。

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海外旅行解禁への道筋

海外旅行解禁の動きについては項目を別にして別途解説します。

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