【海外旅行の知識】⑪ クレジットカード -2 (クレジットカードに関する豆知識)

海外旅行

この章はクレジットカードの続きです。カードに関するいくつかの豆知識を紹介します。

人は常に明るく愉快な心をもって人生を歩まねばならぬ シェイクスピア (英 劇作家 1564-1616)

デビットカードについて少し説明します。デビットカードはクレジットカードと並べても、Debitとは書いてあるものの、VISAのマークがついてたりして、大変紛らわしいです。それでも、この2つははっきり別物です。前の章「クレジットカード-1」でご紹介したようにクレジットカードはファイナンス(お金を借りる)カードですが、前々章「お金 – 2」で少し触れましたように、デビットカードは店などでも使える即時銀行口座引き落としのバンクカードです。とはいえ、お店の端末をATMのように自分の銀行口座と直接システムでつなぐというのは、技術的にも安全の確保上もおそらく大変なことなのでしょう。VISAなどのカード会社をデビットカードの仕組みに1枚咬ませているのではないかと思います。銀行のカードは最近多くがデビットカード化していますが、それでも同じ銀行で、銀行口座とリンクしているクレジットカードも発行していて、ビジネスは複雑なんだなと思います。イギリスの友人に聞いたことがあるのは、彼のクレジットカードは日本のように自動引き落としではなく、銀行口座と並列のクレジットカード口座というのがあって、自分で銀行口座からクレジットカードの口座にお金を移してクレジットカードのマイナスを消しているようなのです。日本ではクレジットカードだけではなく公共料金なども銀行口座から自動で引き落とされると言うと、彼曰く、「払うという自分の意思表示」なしにお金を他人に持って行かれるのは厭だなというようなことを言っていました。素人同志の会話ですが、これはこれで文化なのだと思います。そのかわり、クレジットカードの口座管理を怠ると高い利息を払わされることになるのでそれはそれでマイナス面もあります。デビットカードを多用する理由は、聞いたわけではないのですが、クレジットカード口座管理のうっかりリスクを小さくするためなのかなと思っています。そういう風に考えると、日本でデビットが普及しない理由はクレジットカード使用額の引き落とし方法の違いが原因の一つとしてあるのかもしれません。

カードの使い方

海外旅行のお金の面での最大のリスクとして、延泊や新たな航空券の購入、病院費用などのトラブルによる予期しない出費が考えられます。もちろん、それらの可能性は極めて低いのですが、日本での日常生活との決定的な違いは周りに頼れる人がいないことです。家族も友人もいません。さすがに途方に暮れるような事態を招いたのであれば、日本大使館に駆け込むことをお勧めますが、自分で払えるお金は、当座は自分で払う必要があります。その時にクレジットカードに頼ることになります。

カードで買い物をすると、毎月決まった日に設定した銀行口座から使った金額が引き落されます。海外の銀行系のカードでは、任意のタイミングで自分の銀行口座とクレジットカード口座間でお金を移して清算します。

支払いに問題がなければ、分割やリボルビング払い(*2)ではなく1回払いにしましょう。1回払いだと金利や手数料はかかりません。このコストはカード会社が売り上げ店から回収する売り上げの数%の手数料の中から賄われています。2回以上の分割、もしくはリボルビング払いにすると、カードの発行会社に金利を払う必要があります。しかもその金利はいわゆる消費者金融と同じレベルの高金利です。カード発行会社がリボルビングを勧めることがあるのは利幅が大きくなるのがその理由です。

(*2)毎月、定額の支払い額を設定し、残高を繰り越していく返済方式

クレジットカードと保険

クレジットカードには一般に海外旅行保険が付保されています。海外旅行中の病気、傷害、携帯品の盗難被害などの補償です。保険の適用対象や必要な書類などについては、個別のカードごとにカード会社の基準をご覧下さい。一般にカード維持手数料の高いゴールドカードなどの方が手厚い補償となっているようです。また、空港でも海外旅行保険を販売していますが、クレジットカードに付保されている海外旅行保険とラップしますので、良く調べる必要があります。

ゴールドカード

普通カードは年間維持費が無料か有料でも1,000円程度ですが、それが年間10,000円を超えるようなカードもあります。各社が発行しているゴールドカードがそれです。ブラックとかブルーとかいったカードもあるようです。会費が高いのに合わせて、カード発行会社のポイントが増えるとかのメリットがありますが、クレジットカードのサービスとしての差もあります。使用限度額が増えますので、カードでたくさん買い物をする人には便利です。その他、もちろんカードごとに異なりますが、一番よく知られているのが空港のラウンジ(*3)を無料で利用できるサービスです。ビジネス以上のクラスに搭乗すると、搭乗券で航空会社のラウンジを利用できますので、ゴールドカードが提供するサービスはエコノミークラスに数多く搭乗する人にメリットとなります。あとは、海外旅行保険の内容が充実するとともに、海外からの相談などでカード発行会社に問い合わせる窓口が充実して、丁寧なサポートが期待できます。
(*3)航空機への搭乗前の待合室。一般にはターミナルのロビーで出発を待つが、ビジネスデスク、軽食やスイーツ、飲み物、読み物などを提供するラウンジで出発を待ちます。有償で使用すると一人2,000円程度になります。

クレジットカードのトラブル

私自身の経験では1度だけクレジットカードのトラブルに遭ったことがあります。身に覚えのない「インドで5万円相当のATMからのキャッシュアウトがあった」と銀行(カード会社)から電話をもらったことがあります。その時には出入国がなかったので、パスポートを調べてもらえばわかると返事をして、事なきを得ました。どこかで暗証番号を打ってクレジットカードを利用したのがそのままコピーされたのだと思いますが、これがいわゆるスキミングというやつの一種なのだと思いました。まあ、これはクレジットカードにまつわるトラブルの氷山の一角だと思いますが、私としてはインターネット購買も含めてカードを使う店舗については注意をするとか、いつも使用するカードを限定しておくようにしています。

どのカードから始める?

これからクレジットカードを利用しようという人はどのカードを使えばよいのか。様々なカードが発行されており、いろいろなポイントサービスを利用できますので、その好みに合わせてカードを作るということでいいと思います。最初は年会費無料のカードから始めましょう。学生向けのカードも数多く発行されていますので、学生もカードを作ることができます。

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