【海外旅行の知識】③ 飛行機の乗り継ぎ (国際線から国内線へ、国内線から国際線へ。EU内の乗り継ぎ)

海外旅行

国際線の乗り継ぎについての続編です。この章では国際線と国内線での乗り継ぎにつての説明とEU内での乗り継ぎについて説明します。

運命とは、最もふさわしい場所へ貴方の魂を運ぶことだ シェイクスピア (英 劇作家 1564-1616)

国際線から国内線への標準的な乗り継ぎ

前章の説明を延長して考えると、国際線フライトにおける旅客の移動は出発空港のCIQエリアと到着空港のCIQエリア間の移動、すなわち飛行機の機内も含めて、二つのCIQエリア間に設けられた国外地を移動しているということになります。さて、国際線のフライトを終えて、国内線に乗り換えようということになると、乗り継ぎ空港でCIQエリアから外に出る必要があります。すなわち、乗り継ぎ空港で、検疫と入国管理、税関を通って、国内線にチェックインするプロセスとなり、これが標準形です。ただし、これには多くの応用動作があります。税関を通るということはどういうことでしょう。出発空港でのチェックインで預けた「受託手荷物」をバゲッジエリアでピックアップして税関検査を受けるということです。国際線の1区間フライトに乗るのと同じになります。

預けた手荷物 (受託手荷物) について  👈 これが1つのポイントです

最初の便のチェックイン時の受託手荷物についた荷札には大きな3文字で受託手荷物が届けられる空港のコードが書いてあります。その空港名はスマホのgoogle検索で「IATA XXX」(XXXはその3文字コード)と入力すると出てきます。乗り継ぐ便が同一航空券の場合には最初の空港で預けた荷物は最終目的地まで航空会社へのお任せで運んでくれますので、乗り継ぎ空港では機内持ち込み手荷物だけを持って乗り継ぎ、最終目的空港の到着時にベルトから受託手荷物をピックアップしますが、国内線乗り継ぎの場合には乗り継ぐ空港の3文字コードが入っているはずです。

国内線から国際線への乗り継ぎ

内から際に乗り継ぐときの、際から内への乗り継ぎとの違いは、乗り継ぎ空港で受託手荷物の通関がないことです。乗り継ぎ空港で入国するときには通関を通る必要がありますが、出国するときには通関の手続きがありません。例えば、岡山から羽田経由でロンドンに向かうケースを考えると、岡山でチェックインするときに、受託手荷物にロンドン(LHR)までのタグをつけてくれれば、受託手荷物は航空会社の手でロンドンまで自動的に運んでくれますので、羽田で乗り継ぐ際に、バゲッジ・ピックアップと重いスーツケースを抱えて国際線にチェックインする手間が省けることになります。これが可能かどうかはひとえに航空会社の乗り継ぎ空港での手荷物ハンドリングのシステムが対応しているかどうかによります。この場合も、乗り継ぎ空港である羽田空港で出国手続きをする必要があります。(参考) JALの羽田空港乗り継ぎ案内

乗り継ぎにおける例外事項

EU内での乗り継ぎ ~ シェンゲン協定

 

西ヨーロッパ(大陸)での乗り継ぎでは予め知っておいた方が良いことがあります。パリ、フランクフルト、アムステルダムなどには日本からのフライトがありますが、こういった都市で他の西ヨーロッパの都市、例えば、バルセロナ、ヴェネチアなどに乗り継いでいく場合に適用されます。

結論から入ると、入国審査は乗り継ぎ空港で行います。一方、受託手荷物は最終空港まで運んでくれ、その空港で通関することになると思います。検疫はワクチンパスポートの準備の他、1番目の空港と2番目の空港両方でチェックされる前提でコンパクトな所要時間で済む航空便を選び、PCR検査の陰性証明を取っておくことにします。

ポイントとなる乗り継ぎ空港における入国審査の必要は、EU加盟国間で出入国検査(国境検査)なしで国境を越えることを許可する協定(シェンゲン協定)に基づくもので、シェンゲン協定では外国人の入国条件を統一しており、入国審査は最初に上陸した加盟国で行うと決まっています。

受託手荷物の通関が最終目的地の空港で行われるのは、乗り継ぎ空港で乗客に受託手荷物をハンドルしてもらうのは旅客サービスの低下となるため、EUとしての運用を開始するにあたって、入国審査と通関のプロセスを分離する具体的な方法を整備したのだと思います。尚、EU加盟国以外でもスイス、リヒテンシュタイン、ノルウェー、アイスランドはシェンゲン協定を結んでいますし、EU加盟国でもクロアチア、キプロス、アイルランド、ルーマニアはシェンゲン協定を結んでいません。尚、イギリスはEUから離脱していますので、シェンゲン協定の適用は受けませんが、ロンドンからの国内線乗り継ぎで、乗り継ぎ専用のトランジットカウンターを設けて、受託手荷物を最終目的空港まで航空会社に預けたまま、国内線に乗り継ぐことができるようです。EUに加盟していたなごりのように思われます。ロンドン以外のイギリス内の都市に行く場合には乗り継ぎ航空券がお勧めです。ロンドンに行くのと運賃はあまり変わりません。

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