国際線利用時の乗り継ぎについて説明します。海外旅行に出かける多くの人の実感として、旅行者が海外旅行の始まりを実感するのは、往きの便で飛行機から降りた時であり、海外旅行の終りは帰国便に乗機した時ではないかと思います。大都市への旅行であれば、それで済みますが・・・・。
たとえあなたが少数派であっても、真実は真実である マハトマ・ガンディー(インド 政治家 1869~1948)
日本から直行できる航空便がない都市に行くには、途中どこかで飛行機を乗り継いで行く必要があります。また、個人旅行では最近、在来型の航空会社(旧フラッグキャリア)の直行便を使う遠距離路線で、直行便よりも航空運賃の安い乗継便のサービスが提供されているものを見つけることができます。時間の制約がない旅行では、直行便だけではなく乗り継ぎ便も選択肢の一つになります。
乗り継ぎ便利用のポイント
複数区間を目的地まで通しで航空券を買って、国際線を乗り継ぐケース(*EU内を除く)を標準として、まず説明します。同一の航空会社が基本ですが、同じアライアンスや提携便もありますし、IATA(International Air Transport Association:国際航空運送協会)加盟の航空会社の標準料金のチケット(今では希少ですが)であれば、アライアンスに関係なく、二つの便間で標準的な乗り継ぎをすることができます。国家間や航空会社間の仕組みの違いにより乗客へのサービスが混乱しないように、IATAにより旅客のハンドリング・サービスは標準化されています。自分が買う航空券で標準的な乗り継ぎができるのかどうかは、航空券の購入元に便の予約段階で確認すれば確かめることができます。また、PC上での予約であれば、ホームページ上で確認ができます。
注:*EU内(厳密にはシェンゲン協定国間)の乗り継ぎは基本、国内扱いですが、複雑ですので別途説明します。
① 「国際線-国際線」の最もシンプルな乗り継ぎ
・最初の空港でチェックインする際に、受託手荷物(航空会社に預けるスーツケースなど)があれば、目的地までのタグ(預け荷物に取り付けられるテープ)の行き先表示が最終目的空港であることを確認しておきます。カウンターの航空会社スタッフの説明があるかと思います。
・日本から搭乗した便が乗り継ぎ空港に到着したら、機内持ち込み手荷物を全部持って降機します。
(ゲートで航空会社のスタッフがあなたの名前が書かれたボードを持って立って待ってくれていることもありますが、期待はしないでください。)
・ターミナル内の通路を移動するときに案内表示に常に気を配り、周りの人の流れに乗らないように注意します。
(一緒に降機した乗客の大半は入国審査場に向かいます。入国審査を通過してしまうとトラブルです。)
・乗り継ぐ場合は「Transit」「Flight Connection」(乗り継ぎ)の案内表示に従って「Transit Counter」(トランジット・カウンター)に向かいます。
・到着階から出発階への移動のところにセキュリティ・チェック・ゲートが設けてある空港も多いですが、普通に保安検査を受けるだけです。ここで2便目の搭乗券(ボーディングパス)の提示が必要な場合もあります。(そういった空港で乗り継ぐ場合には、最初の空港のチェックイン時にスタッフが2便目の搭乗券を渡して教えてくれます)
・トランジット・カウンターは最初の空港のチェックイン・カウンターと似ており、航空会社毎の窓口です。