【旅の準備】超初心者向け海外旅行ガイド⑪航空券を手に入れる-2

超初心者海外旅行入門

前回に引き続き、「航空券」についての解説です。
航空券には何が書いてあるのか?どんな航空券があるのか?乗り継ぎ便の知識がテーマです。

旅は新しい景色探しではなく、新しい目で見ること (仏作家 プルースト)

航空券

いよいよここから航空券について説明します。航空券とは、あたりまえに、「お金を出して買う飛行機に乗るための切符」のことです。最近ではほとんどの航空券は紙ではなく、コンピューター内での電子情報です。ただし、紙も電子も内容的には同じですので、紙の航空券で見ていくことにします。

航空券には多くの情報が記載されています。通常1飛行区間(1ポーションという)ごとに1枚の航空券が用意され、最初の飛行区間に加えて、乗り継いで目的地に行くページや、戻りのフライトの分など、航空券は何ページかで構成され、必要な枚数の綴り(つづり)になっています。綴りの後ろには「運送約款」(運送契約書)が添付されており、航空輸送に関する乗客と航空会社間の契約事項がびっしり細かい字で書かれています。

航空券の券面には主に10項目の事項が記載されています。
①「航空会社名」
②③「出発空港」と「到着空港」:空港はアルファベット3文字のコード
④「便名」:便名は航空会社コード2桁+航空会社で1日1つの複数桁の数字
⑤「搭乗クラス」:Fファースト、Cビジネス、Yエコノミー(Y:航空会社内では更に分類)
⑥「搭乗日・時刻」:(搭乗日+便名)でカレンダー上で重複しない唯一の便のIDを特定している。
⑦「搭乗者氏名」:購入者ではなく、搭乗者。航空券は搭乗者を特定する。
⑧「チケット種」:Y(エコノミー)のなかでの数種類の分類を示す。
⑨「有効期間」
⑩「料金」

エコノミークラスの「チケット種」

エコノミークラスの航空券には複数の種類があります。飛行機に搭乗中は、エコノミークラスでは同じタイプの座席に座り、機内食が出る航空会社なら同じメニューですし、キャビンアテンダントのサービスは皆同じで違いはありません。これはエコノミークラスという一つのものに見えますが、実は様々な契約内容の航空券に分類されています。

基準となる航空券は、航空会社が直接販売し、発行日から1年の有効期限内に、搭乗予約をいつでも自由に設定・変更できる航空券です。出発空港と到着空港、軽油が必要であれば経由地は決められていて、有効期間中であれば搭乗する日は自由に決められます。日々2便以上の便が飛ぶ路線ならば、その複数便の中から搭乗便を自由に選択することもできます。一旦搭乗予約をしても、変更は自由ですし、複数ポーションで構成される乗り継ぎ航空券であれば、あらかじめ決まった乗り継ぎ地点で入国し、空港から出てその国に滞在することも可能です。そういった航空券はいわゆる普通運賃航空券と呼ばれる、エコノミークラスの中でも、最も値段の高い航空券です。また、搭乗予定の便に遅れが生じた場合などに、発券した航空会社の裏書さえあれば、協定に加わる他の航空会社の運航便に乗ることも可能(*1)です。

逆に、最も安い航空券が、航空券の購入時に搭乗日と便名を決めて、それ以外の便には搭乗できず、自分の都合で乗れなくなった場合には運賃の払い戻しをしてもらえないという内容の航空券です。近年はこちらのエコノミー航空券の方が安価であるため主流となっています。一般にLCCが販売する航空券はこのタイプの航空券です。

*1 エンドース:上述のとおり、予約便の遅延などの理由で、購入した航空券で同一路線を運航する他の航空会社便に搭乗を振り替えること。発券した航空会社から航空券に裏書を書いてもらい、エンドース制度に加わっている航空会社のカウンターに行き、席の空いている便に搭乗する。2つの航空会社はこの航空券で清算をします。

APEX運賃

旅行のブログなどを見ると、航空券に関してAPEX運賃や回遊運賃、OPENやFIXなどの単語が出てきます。ここでご説明するのは、そういった単語はもはや死語に近いということです。もともと航空会社は個人に対しては正規運賃の航空券だけを販売し、旅行会社に比較的安い団体運賃のチケットを卸していました。団体旅行も当初は添乗員が先頭で旗を持って引率する旅でしたが、添乗員抜きの旅行も販売するようになり、その最終形態は団体用として卸された航空券のバラ売りです。これが「格安航空券」と呼ばれる航空券のはしりだと言われています。この後、航空会社自体が正規運賃よりも安い運賃の航空券を販売するようになりました。これをAPEX運賃といいます。同じ区間を、同じサービスを受けて旅行するのになぜ運賃が異なるのかという疑問が生じます。上の説明と重複しますが、航空券の有効期間の長さや、日にち指定や便指定の自由度、予約変更の可否、途中降機の自由、他社便でも乗れるエンドース、キャンセルの可否など、機内で同じサービスを受ける航空券でも、異なる条件の航空券が複数存在しているわけです。条件にこだわらなければ一番安い運賃がいいですし、これらの条件の中に利用したいものがあれば、その条件に見合う航空券を探すということになります。安いチケットはどうすれば見つかるか?LCCの運賃が下限だと考えて、比較サイトなどで探すのが良いと思います。

乗り継ぎ便

乗り継ぎ便の利用は不慣れな旅行者には注意が必要だと上で触れましたが、ここではそれをもう少し詳しく説明します。

まず、乗り継ぎとは目的地に向かうのに途中の第3の空港で別の便に乗り換えることをいいます。航空券は区間ごとにも買えますが、通常、目的地まで通しで買います。経由空港では、一般的には、入国をせず次の便に乗ります(入国審査を通過する前に他の国際線出発便に乗り換えること)。そのケースでは最初の空港で搭乗する際に、預け荷物にとりつけた荷札には最終目的地の空港コードが書いてあり、預け荷物も経由空港で航空会社の手で目的地に向かう飛行機に積み替え、目的地まで運んでくれます。

乗り継ぎ客は1番目の搭乗便が乗り継ぎ空港に到着した際に、身の回りの手荷物を全部持って、他の乗客と一緒に飛行機を降ります。ほとんどの乗客はそのまま出入国管理(イミグレーション)ゲートに向かいますが、乗り継ぎ客は、その群れから離れて、次の便を運航する「航空会社の」トランジットカウンターを探す必要があります。トランジットカウンターとは次の便に搭乗するための乗り継ぎ客用のチェックインカウンターです。そこは日本語の使えない海外の空港です。ターミナル内の案内表示を冷静に見れば、さほど難しくなく見つけ出すことができますが、慣れない人は探し出すのが大変です。航空会社のスタッフが飛行機を降りたところの搭乗口に控えていて、乗り換え客の名前入りのボードを掲げて待っていてくれることもありますが、そうしたサービスを100%あてにしてはいけません。そこは日本ではなく、海外なのです。乗り換えは大空港が多いですから、違うターミナルに移動することも多くあります。

乗り継ぎ航空券を売った航空会社は乗客を確実に目的空港まで運ぶ責任があります。したがって、乗り継ぎ便の設定が適切である必要があります。航空会社や販売代理店である旅行会社は、空港毎に、ターミナル間移動なども考慮して設定されているミニマム・コネクティング・タイムというデータを基に乗り継ぎ航空券を作成しています。最短で45分以上の乗り換え時間が設けられていますが、その時間では乗り継ぎ客にはさほどの時間的余裕はありません。また、空港の裏方は預け荷物を最初の便から降ろしたあと、乗り継ぎ便の搭載荷物として集荷し、次の便に搭載する必要があります。預け荷物の紛失はこの過程で起こることが多いようです。

したがって、乗り継ぎ便には注意深くなる必要があります。同じ航空会社の乗り継ぎ便であれば、多少は信頼できるでしょうが、異なる航空会社、とりわけアライアンスの異なる航空会社間での乗り継ぎには警戒をします。乗り継ぎ便を利用する場合には、仕事でも、休暇でも、往きは預け荷物を作らず、機内持ち込みだけで済ませるくらいでいいと思います。それくらい、荷物の紛失はありうることです。

一般的な話として、チェックインカウンターで預け荷物を預けるときに、荷物に荷札を取り付けてくれますが、荷札の半券を航空券か搭乗券(ボーディングパス)に貼付してくれます。普段この半券を使うことはまずありませんが、到着空港のバゲージピックアップ場で預け荷物を回収する際の自分の荷物の照合用の証明書ですので失くさないよう注意してください。手荷物の紛失の際に、この半券がマスト必要となります。

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