【ロンドン旅行】㊲博物館_11 (ロンドン運河関係、ナロー・ボート観光)

海外旅行に行きたい！　ロンドン旅行、今回は交通関係の博物館の一つですが、運河博物館とナローボートを使った旅行を紹介します。

試みのないところに成功があったためしは一度もないネルソン　(英　軍人　1758-1805)

運河博物館？　この言葉を聞いた最初の反応は「ん？」という感じだと思います。面白くなければ、100%つまらなく、はまれば100%はまります。この博物館から日本の治水工事「東遷事業」思い出しました。ご存知の方は少ないと思いますが、徳川家康が本拠地とする江戸を水害から守るために、東京湾に河口があった利根川の流れを太平洋側に移し換えた水路土木工事です。その副産物として穀倉地帯である霞ヶ浦周辺の米を川舟を使って江戸まで輸送できるようになりました。トラックが登場し道が整備されるまで、物流分野での最大の輸送力は馬車と水路にありました。別のところで、カムデンマーケットの記事を上げますが、そこにもつながっていきます。

ロンドン運河博物館

ロンドン運河博物館(London Canal Museum)はキングスクロス駅近くにある、ロンドンの運河輸送に関わる小さな博物館です。世界中の大都市では自動車による貨物輸送が始まるまでは船便輸送が活躍していましたが、ロンドンでも運河を使った輸送が盛んでした。この博物館では、ロンドンの運河の歴史、運ばれる貨物、水路に住んで働いていた人々、ボートを引っ張った馬について学ぶことができます。行き交う船は「ナローボート」と呼ばれ、今でも博物館の側で見ることができますが、運河の幅のサイズに合わせ、行き交うことのできる幅狭の船です。

金曜日から日曜日の10:00〜16:30にオープンしています。場所はキングスクロスストリート・パンクラス駅(地：サークル、ハマースミス・シティ、メトロポリタンライン)で下車して、ナショナルレール・キングスクロス駅の北東側にあります。

「London Canal Museum」　bogdanmocnyさん　(3min)

ナローボート観光

ロンドン市内でナローボートツアーができます。乗り場は「リトル・ベニス」という名前で、上の地図に示してありますが、最寄り駅は地下鉄ベーカールー・ラインのワーウィック・アネニュー駅です。下に船を運航する会社のホームページを載せてあります。上が乗合船で£11、下が貸し切り船で2人2時間£130程度になります。乗合船の終点はカムデンマーケットです。

ナローボートツアー(市内)

貸し切りナローボートツアー(市内)

LONDON Boat Tour 🇬🇧 – Canal Boat Tour – Cruise the Regents Canal from Little Venice to CamdenWanderizmさん　(54min)

運河実践編

ここからが、このブログでお勧めする本命の部分です。退職後のご夫婦や新婚旅行にお勧めします。コストは場所や時期、船のサイズで変わりますが、£1,000前後からです。旅行日程も日本からの往復の移動やロンドン滞在も考えると最低でも10日程度の旅行日程が必要です。日程もお金も贅沢な旅となります。

上の地図のように、ロンドンの周辺には運河網が整備されています。ナローボート・ツアーの一番の魅力は都心ではなく、郊外にあります。運河を進みながら両岸に広がるイングランドの景色を楽しみ、途中、誰もいない気にいった場所で船を係留してのんびりしたり、宿泊したりします。途中で食料を買い求め自炊をしたり、パブに寄って食事をしたりして、距離を稼ぐのではなく、ゆったりした時を過ごしながら船の旅を楽しみます。3泊4日以上のレンタルクルーズとなりますが、運転免許不要の自分達の操縦で進むアウトドアのアドベンチャーです。水門、可動橋、トンネル、水道橋に遭遇する可能性がありますので、１人での乗船は無理で2人からとなります。ルート沿いの店舗やパブの詳細については、水路のガイドを使います。ペットの乗船も可能ですが、日本から連れて行く場合は動物検疫が必要であり、専門家に相談する必要があります。グーグルマップで南イングランドのスケールで「narrow boat rental」で検索すると、ナロー・ボートをレンタルする会社ごとの船の貸し出し場所が出てきます。例えば、ロンドン西方にある最も近いボート貸し出し支店の場合、ロンドンからレディングまで電車で行って(1時間弱)、そこからタクシーでボートの乗船場所に向かいます。£30程度で行けると思います。

Great Canal Journeys Episode 1 Chris Coleさん　(47min)