海外旅行に行きたい! ロンドン旅行。今回はロンドンのヒースロー空港の続編です。出発について説明します。ロンドンが初めての人にも、わかり易いように、丁寧な説明を心がけます。
どの港へ向かうかを知らぬ者にとっては、いかなる風も順風ではない セネカ(ローマ帝国 政治家 BC~65)
新型コロナウィルスの流行の影響により、国際線、とりわけ長距離便の多くが運休となっているため、国際線長距離便が多いヒースロー空港は第3ターミナルが閉鎖されるなど、閑散としていましたが、2021年7月21日からイングランドにおけるコロナ規制が全面的に解禁されたため、今後徐々に復旧すると思われます。
ロンドン出発便への搭乗
空港に向かう前に確認すること
まず、航空券を見ます。航空券には必ず便毎の「出発空港」が書いてあります。現在の直行便の場合には帰りの便もヒースロー空港からの出発ですが、経由便を使ってロンドンに行った場合、同じ会社の便でも、往きの便の到着空港と帰りの便の出発空港が違うケースがあります。往きと帰りが同じだと思いこんではいけません。出発空港を確認する一番確かな方法は手元にある航空券で出発空港を見ることです。次にターミナル名とチェックインの期限時刻です。これは航空券の購入時に航空会社から案内があったはずですので、確認をしておいてください。ターミナルを間違えた時のロスは1時間は覚悟してください。チェックイン期限時刻は搭乗まで余裕のない時間で設定してありますので、ターミナル内での買い物やラウンジの利用を考えている人は余裕を持ってチェックインしましょう。また海外の空港では目安として出発時刻の3時間前頃からカウンターにスタッフが座ります。ターミナルは、ヒースロー空港でANAは第2ターミナル、JALとブリティッシュ・エアウェイズが第5ターミナルです。
ターミナルに着いたら
ここからは、混みあう程度の差や広さの差はあれ、どの空港でも同じプロセスです。①ターミナルに入ったら、電子掲示板を見て、departure Flightのリストを探します。②リスト上で自分が搭乗する便を探します。求める情報はチェックイン・カウンターの位置です。チェックインカウンターは搭乗便の航空会社毎に分かれます。③ここまでのプロセスで、チェックインカウンターにたどり着けなかったら、出発階を見渡して「i マーク」(Information)を探し、そこでカウンターの場所を確認します。④チェックイン・カウンターで航空券とパスポート、コロナ関係の書類を見せて、預かり荷物を預け、搭乗券(Boarding Pass)とビジネスクラスですとラウンジのバウチャー(利用券)をくれたりします。*ここからは用事がなければ、手荷物検査、出国手続きをさっさと済ませてCIQエリアに入ります。⑤出国管理を通ります。審査が簡単なので入国審査のフロアのようには混みません。⑥手荷物検査場を通ります。⑦ここまで終わると、あとは、両替くらいで、搭乗ゲートに出発30分前に集合します。搭乗券にゲート番号と集合時刻が書いてあります。それまでは、自由ですので買い物や(バウチャーのある人は)ラウンジに行く時間ができます。
VAT(付加価値税)還付の中止
税率20%のイギリスのVAT(Value Added Tax:付加価値税~消費税のようなもの)については、短期間滞在者に対して出国時に税還付が行われていましたが、2021年1月1日以降の購入分については、還付がなくなりました。
ターミナルのCIQ内の免税店(出発だけではなく到着にもあります)での買い物にはTAX Refund中止は関係ありません。現在も免税で物を買うことができます。
一般に空港の免税店は「高い」という人が多いと思います。主たる理由は、空港会社が販売店から徴収する売り上げに応じたコミッションがVATに近い率であることが原因と一般には言われています。ターミナル内の免税店でも、品ごとのリストプライスが明らかなブランド店やハロッズなど大手デパートの空港内売店については、品ぞろえは少ないですが、市内販売の税抜き価格で販売していると思われます。
また、食品や子供服にはVAT(20%)がかかっていませんので、これらは市内で買っても無税です。西欧人の中には大柄の人たちもいるので、小柄な日本人女性がブランドの子供服でサイズの合うものを買われていると聞いたことがあります。また、ビスケットと紅茶についても無税ですので、ピカデリーにあるフォートナム&メイソン本店で買い求めたお土産にはもともと税金はかかっていません。