【イタリア旅行】㊹ (ナポリ・カプリ島) カプリ島 2 ~ 交通、観光スポット、ホテル、土産

イタリア

海外旅行に行きたい! イタリア ナポリ旅行。前回に続きイタリア有数のリゾート、カプリ島を紹介します。

王者に安眠なし シェイクスピア (英 劇作家 1564-1616)

それほど多くのリゾート経験があるわけではないのですが、「ハワイ」と「バリ島」、「カプリ島」を比較してみると、同じリゾートでも、それぞれ異なる特徴があることがわかります。ハワイの印象は、「日本人が多くて安心感がある」「レストランもショッピングセンターも整っている」「物価が高い」「日本人は足元を見られているのかもと思うことがある」、バリ島の印象は「夜明けとともに聞こえる鳥の美しい鳴き声で目覚めた」「森から感ずる自然に熱帯とは思えぬ清々しさ、神々しさがある」「物価が驚くほど安い」です。これらと比較して、カプリ島の印象は「地中海がきれいだ」「日差しが強い」「白人ばかり」「食事が美味しい」というものです。きれいな景色はそれぞれ特徴がありますが、海の色は沖縄も比較に含めて私はカプリ島が一番だと思っています。きっと、石灰岩でできた土壌の白さと強い日差しが海の美しさを作っているのだと思います。カプリ島でやることは、とにかく、のんびりする。美味しいものを食べる。地中海の雰囲気を味わう。これで100点です。

カプリ島には何があるか?

青の洞窟

「青の洞窟」(英語:Blue Grotto ブルーグロット,伊語Grotta Azzurraグロッタ・アズーラ)は日本人にはイタリアの最も有名な観光スポットの一つです。カプリでは岩は石灰石で、海底も白い砂ですので、島から見える海の色は真っ青です。洞窟の狭い入り口から入ってくる日差しの強い太陽光が洞窟内の海水を宝石のように青く浮かび上がらせることから「青の洞窟」の名前が付いたようです。長さ60m、幅25mの海食洞です。洞窟の入り口の幅は2m、高さ1mしかありません。アクセスはマリーナグランデから観光船で現地に行く方法とアナカプリからバスで行くのと2つの方法があります。どちらでも行けますが、現地まで船で行く場合は正味10分。バスはアナカプリから30分かかります。アナカプリまでの時間や乗り継ぎの時間を加えるともっとかかります。ただしバスのチケットは€2と安いですし、モンテソラーロ(アナカプリにある山頂の展望台)にも行くのであればそれほど大きな時間ロスはありません。

青の洞窟見学の料金が3本建てであることを知っていると、無用の不信感を持つことがありません。①船かバスで洞窟の近くまで行く。(船会社、バス会社の料金)②洞窟への入場料を払う。(おそらく地方自治体の収入) ③洞窟に入る前に4人乗り手漕ぎ舟の船頭に小銭を払う。(ボートを漕ぐ船乗りへのチップ)です。 団体ツアーで行くと、チップ以外は一括払いでしょうが、バスで行く場合には、終点「グロッタ・アズーラ」で降りて、崖を降ります。ボート乗り場がありますので、そこから手漕ぎのボートに乗ります。

「青の洞窟」に行く際の第1のポイントは天候です。日差しの強い夏の晴れた日がベストです。これは洞窟の美しさに加えて、天候が悪いと海が荒れて洞窟が閉鎖されるため、見学を断念せざるを得ないことがあるのがその理由です。ただ、南イタリアの夏は晴れる確率は高いです。第2のポイントは潮位です。満潮時には洞窟に入れないこともあるようです。下の写真の洞の入り口周りの岩の色を見ると、確かに色が変わっています。潮の満ち干は月の満ち欠けで月2回起こる干満の振れ幅が大小する大潮・小潮の周期変動と、空の月の位置により12時間周期で起こる満潮・干潮の周期変動の二つの周期があります。天候と潮の状況で洞は塞がります。晴天で小潮の干潮というのがベストなのでしょうか。事前に潮位表を見て行くことをお薦めします。

また、見学の時間帯については12時~14時の間が最も美しいと言われているそうですが、ピークシーズンは混んで待ち時間が半端ではないそうです。朝一番もいいかもしれません。

【営業時間】09:00-17:00 【入場料】€14 【閉鎖】荒海、強風、12/25, 1/1

潮位表   バス時刻表

(バス停 ブルーグロット(青の洞窟)駅)

モンテソラーロ(アナカプリのピーク)

「モンテソラーロ(Monte Solaro)」とはアナカプリのピーク(山頂)の名称です。カプリ島で一番標高の高い場所で、展望台からは四方を眺めることができます。ここに行くにはアナカプリ行きのバスを終点で降りて、近くにリフトの麓駅がありますので、そこから頂上までリフトを使って上ります。

リフトが山頂に到着すると、広い展望台になっています。そこからはナポリもベスビオ火山もソレント半島も眺めることができますが、感動するのは眼下に広がる白い大理石の屋並みと島を取り囲む青い海です。地中海のからっとした気候で、空は紺碧の空です。空の色を映した海は透き通るほどに真っ青な海です。この感動はレンズを通してではなく、自分の肉眼でだけ味わうことができます。個人的な好みですが、私は青の洞窟よりもこちらの展望台の眺めの方が好きです。

「モンテソラーロチェアリフトとサミットウォーキングツアー」Prowalk Toursさん

カプリ島内の移動

ケーブルカー

港とカプリ間を繋ぐケーブルカーです。便利ですので多くの人が利用しています。

片道料金: €2、 営業時間: 6:15~21:20 運行頻度:15~20minおき 所要時間:4min

リフト

アナカプリのバス停近くにある麓駅から山頂まで上るリフトです。

所要時間: 12min  往復料金: €12 運転時間(5月~10月):9:30~17:00

路線バス

島内を繋ぐ道はイタリアあるあるで、主要道路も狭いですから、走っているバスはミニバスです。色はオレンジ色一色ですので、簡単にそれとわかります。島内の主要スポットは「港」と「カプリ」と「アナカプリ」ですから、これら3地点を繋ぐバスルートがあってそれなりの頻度でバスが走っています。追加で1路線だけ加えると、アナカプリと青の洞窟を繋ぐバスルートです。

カプリ島内の移動

カプリとアナカプリの2022年のケーブルカーとバスのスケジュール

カプリ島での宿泊

booking.comでカプリ島のホテルを調べたら380軒のホテルが出てきます。カプリとアナカプリにホテルは点在しています。面積はアナカプリの方が広いのですが、交通の便の良さが原因なのでしょうか、全島の2/3弱はカプリサイドにあります。島内のホテルの平均の宿泊料は€200弱(中心値)とかなり高水準だと思います。

どこにするかというのは人それぞれですが、カプリの一番の特徴はケーブルカーの駅から近く、交通が便利で小さな高級店が数多くありますので、ショッピングに時間を割いて楽しみたいという人にはカプリエリアをお薦めします。喧噪から離れてのんびり過ごしたいという人にはアナカプリのホテルがいいかもしれません。

景色の良さは島の中で様々ありますから、ホテルのページを見て場所選びをされるのは如何でしょうか。一例として、島の南側、地中海を望む、カプリから北側の海岸に降りた「LA CANZONE DEL MARE」の景色は以下の通りです。

カプリ島でのお土産

カプリ島の特産品を探すとソレント同様に、「レモン」と「テラコッタ(陶器)」くらいしかありませんが、カプリ島の特徴は別のところにあります。一泊€200以上もする高級なホテルが100軒以上ある高級リゾートです。ケーブルカーのカプリ駅の裏手にブランド店を含む宝石、時計、衣類、バッグ類などを扱う高級専門店が並んでいます。カプリの村を散策すれば、買っても買わなくてもショッピングを楽しむことができます。

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