海外旅行に行きたい! ヴェネチア 旅行。今回はヴェネチアへの鉄道とバスによるアクセスについて説明します。
貧しい者とは、何も持たぬ者のことではなく、より多くと渇望する者のことを言う セネカ (ローマ帝国 哲学者BC27 – AD68)
記憶に残るイタリア旅行の思い出の一つに、スイスからイタリアに鉄道で入ったときの晴天に感動した思い出があります。最高の旅行シーズンである6月にスイス旅行を計画したのですが、あいにくの悪天候続き。ユングフラウヨッホに上ると吹雪で視界1mといった最悪の状況でした。鉄道でアルプス越えをして、イタリアに入り北にアルプスを望むようになると、空模様は一変、雨混じりの天気から真っ青な青空に変わりました。この時に思ったのが、「天気の良さはイタリアの観光資源の一つなんだなぁ」ということです。南部のナポリで出会う晴天はもう一段、青みの増した地中海の晴天ですが、北部イタリアではさわやかな晴天に会うことができます。
鉄道でヴェネツィアに入る ~都市間移動のお勧め手段
ローマやミラノ、フィレンツェなどからの特急電車が到着するヴェネツィアの中央駅は「ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅」という名前の駅です。線路は本土側から橋で島内まで伸びてきていて、駅は島内にあります。駅から出た広場は島内一広い運河に面しており、島内を巡る水上バスの主要なピア(船着き場)となっています。
ローマから(19本/日, €47-79、4:00)、ミラノから(18本/日, €35-85、2:30)、フィレンツェから(14本/日, €42-57、2:15)の特急電車の便がありますので、ヴェネチアに入る都市間移動の交通手段としては大変便利です。【( )内のデータは2022年2月現在】イタリア国鉄
サンタ・ルチア駅には有料の荷物預かりカウンターがありますので、日帰り観光をする場合には、駅に大きな荷物も預けることができます。
バスでベネチアに入る (長距離バスは時間がかかります)
ミラノやローマ、フィレンツェから長距離バスでもヴェネチアに向かうことができます。それぞれの都市のバスターミナルは必ずしも中央駅そばにはありませんので、事前に調べる必要があります。頻度、料金、所要時間についてはローマから(10本/日, €11-18、8:00)、ミラノから(10本/日, €7-12、4:00)、フィレンツェから(12本/日, €12、4:00)になります。バス移動のコストは鉄道の半分で、安くていいのですが、約2倍の時間を必要としますので、わざわざイタリアまで行って時間の無駄遣いをすることはありません。バックパッカーの人以外にはお勧めしません。因みにベネチアの停車場所はベネチアに向かう鉄道の本土側の1つ前の駅、ポルト・マルゲラ(Venezia Porto Marghera railway station)かベネチア本島のフェリーターミナルにあるライトレールの駅近くになります。 イタリア政府観光局(交通手段) Flixbus
ヴェネチア市街と空港間のバス移動
ヴェネチア・マルコポーロ国際空港からヴェネチアの市街までの移動手段としてボートをお薦めしましたが、バスの便もあります。ターミナルビルの1階にバスのチケット売り場があり、バス停はターミナルビルの正面出入口を出たところにバス停が並んでいます。ヴェネチア(本島)だけでなく他の目的地に向かうバスも出ていますので、バス停およびバス正面の行き先の表示には注意が必要です。35番バスがローマ広場(Piazzale Roma)に向けて出ています。会社はATVOで、料金は片道€8、往復€15とボートよりも安いです。所要時間20分、30分おきに出ています。ヴェネチア本島から空港に向かう際に、急いでいれば、ボートを使うよりも早くて確実です。ローマ広場のバス停で35番のバスに乗れば空港に行けます。30分おきに出ています。チケット売り場はローマ広場にあります。
外航フェリーでベネチアに入る (クロアチアからの航路)
日本からヴェネチアに向かうのに、フェリーを使うことはありませんが、クロアチア北部イストラ半島の3都市の港とヴェネツィアは6月〜9月の夏季限定でフェリーが運航されていますのでイタリア、クロアチアを周遊することができます。最速で所要時間は3時間。片道 €100 ~ €150(季節により変動)です。